明治末期、沖仲仕から身を起こし九州一帯の港湾荷役を手中に収めた大親分・玉井金五郎の生き様を描く。四国の山奥での生活に飽き足らなくなった玉井金五郎は、一旗あげるべく北九州にやってきた。男勝りの谷口マンに惹かれた金五郎は、彼女とともに彦島へ移り貯炭場で働き始める。昼休みに芸者の君香がマンの懐中ライターを譲ってくれと迫ったところを、仲仕仲間の森新之助が救った。だが新之助は吉田親分の子分たちに袋だたきにされてしまう。話を聞いた金五郎は、親分のもとに向かうが、親分は意外にも頭を下げて詫びるのだった。新之助は、見舞いに来た君香と相思相愛になり、駆け落ちしようとするが・・・。