いずみは夫の西村を亡くしたはがりだった。西村は酔って階段から落ちたのだった。ある日彼の遺品の中から女の歌声が入ったテープを見つける。いずみはそれが浮気の証拠と疑った。数日後、いずみは西村の友人藤井と会い、西村の不倫相手を知らないかとあのテープを聴かせた。藤井は声の主の心当たりはなく不倫とは限らないと言った。だが、西村がテープの女が歌うのと同じ曲の口笛を吹いたことがあり、自分はその女と比べてつまらない女と思っているのだろうといずみは疑った。藤井はテープ処分しておくと預かった。そんなある日、いずみが買い物から帰宅すると、マンションの廊下ですれ違った彩香があの歌の口笛を吹いていた。その夜いずみは西村が彩香と愛しあう夢にうなされた。翌日、いずみは自分を裏切った西村への復讐のために自分も藤井と関係を持とうと彼に接近する…。