ジョン・ウォーターズやラス・メイヤーへのオマージュを散りばめ描くチープでアンダーグラウンドなミュージカル・ファンタジー。 「最後の満月の夜、魔王チャップマンが地上に“SUPER-COMING”をもたらし、やがて世界は終末を迎えるだろう―」 これは伝説の予言書“終末”に記された世界の破滅を予言する一説。 ある日、ゴミ捨て場で生まれたチャップマンは、不思議の森で出会った腹話術人形のトレイシーにそそのかされ夢の都“トキオラマ”に潜入、あらゆる犯罪に手を染め、一躍巨悪のヒーローとなる。チャップマンに嫉妬した帝王カイザーは彼の捕獲に乗り出す。その頃、帝王カイザーの執事イワンは、“SUPER- COMING”を手に入れようと画策していた・・・。 キャストもカルト・オールスターともいうべき豪華な布陣となっている。舞台となる大都市トキオラマの帝王『巨尻フェチの王子』役に、田口トモロヲ。その『執事』役に、手塚とおる。歓楽街の『拘禁服の歌姫』役に、ケラ(劇作家ケラリーノ・サンドロビッチ)、『歓楽街のDJ』役に大槻ケンヂほか、『伝説の怪物』や、『超潔癖処女』、『腹話術人形』などの特異なキャラクターが入り乱れたまさに倒錯の饗宴。演技を超越したエネルギーと生命力が見るものを圧倒する。