現代ならではの難病とそれと闘う人々の姿を、美しくユーモラスに描いた異色の医療コメディ・ドラマ第2弾。監督は、加藤文彦。その日、胸部外科医・砂山岩男の1日は、チカン騒動に始まる散々なものだった。満員電車の中で、OL・百合子の胸に偶然触れた岩男は、指に残った僅かな感触に、ただならぬシコリを感じる。「君には乳癌の疑いが!」と言いたいが、相手にしてはもらえない。おまけに、その日最初の患者は、同じマンションに住む礼子。ダンナが重度の花粉症であるこの若妻、持て余し気味の胸を突き出し、ムヤミに触診をねだる。一方、百合子のことが気になる岩男に、人工透析患者・白鳥組組長は、なぜか無気味に微笑みかける・・・。