南の島。白い砂浜とコバルトブルーの海。波打ち際に若い女と中年の男女が倒れている。やがて若い女だけがフラフラと立ち上がり、歩き出した。さとうきび畑の側道を歩いているミカヨ。土煙をあげてやって来たセダンが停まり、運転していた高橋は頭から血を流している彼女に声を掛ける。ミカヨは無視して歩いてゆく。高橋は再び車を走らせるとミカヨを轢いた。車を畑に停め、気絶しているミカヨを犯す高橋。意識を取り戻し、激しく抵抗するミカヨ。事を終えた高橋のセダンはミカヨを置いて走り去る。空き地をフラフラと歩くミカヨは力尽きて倒れた。都心の高級住宅街。ミカヨとシズエの母娘がタワーマンションの部屋を訪れる。ミカヨは三沢を紹介され、実の父と思っていいと告げられる。その夜、夫婦の寝室ではシズエと三沢がセックスしていた。ベッドに横たわり、瞬きもせず天井を見つめるミカヨの耳にその声が漏れ聞こえてくる。朝食の席で、三沢はミカヨと家族になった記念に旅行を計画していると話した。ミカヨは嬉しそうに三沢の頬にキスし、玄関を出ていった。準一に抱かれたミカヨは、彼から金を貸して欲しいと言われる。金持ちの三沢の娘になったならできるだろうと準一は思っていた。ミカヨが無理だと答えると、準一はいつものように保険金でどうにかならないかと言い募る…。