幼い頃、突然両親を失い、親戚に育てられることになった森下夏生(SHOKICHI)。しかし、そこでの生活は決して幸せなものではなく、夏生の気持ちは次第に荒んでいく。やがて、親戚の家を飛び出し、ひとりで生きていく決意をする夏生。そんなどぶねずみのような厳しい暮しのなか、彼は一人の男に拾われる。男の名は、小暮真一(神保悟志)。大型の飲食店やキャバクラなど夜の商売で、街の顔となっているその男のもとで働き、逞しく成長していく夏生。そして、3年の歳月が流れ、彼はついに一軒の店を任される事になる。どん底の生活から抜け出し、男として大きなステージへの第一歩を歩み始めた夏生。しかし、任されたのは寂れたスナック、しかも部下となった従業員たちはいずれ劣らぬくせ者ばかり。「何があっても、俺はこの世界でのし上がってやる」一筋縄ではいかない環境に改めて決意を強くする。そんな折り、一人の男が店を訪ねてくる。それは、幼い頃の親友・岡嶋渉(NAOTO)だった。