速水博士が発掘したアステカの秘宝を追って、謎のレスラー軍団ブラックミストが日本マット界に乗り込んできた。その攻撃を予想していた博士は、若きプロレスラー鷹羽俊に強化スーツを与え、アステカイザーとして彼らに立ち向かわせる。首領サタン・デモンは、12体のサイボーグ・レスラーを以て、アステカイザーの額に埋め込まれた“アステカの星”を奪わんと非情な攻撃を繰り返すが……。アステカイザーとサイボーグ拳闘士の闘いがクライマックスにかかると、画面が突如としてアニメーションになる(カイザー・イン)。これにより、実写では描き得ない動きが表現できる……筈だったが、実際の描写はかなりオソマツ。また、事件の元凶が速水博士の所業にあったり、アントニオ猪木が背筋の凍る演技を見せたりと、ケチの付け所は多いが、山本昌平演ずるサタン・デモンの魅力がそんな欠点を補って余りある。昌平ファン必見の作。