倦怠期という名の悪魔が夫婦の間に入り込み、次第に深まっていくミゾに気が付いた時、夫と妻は互いの愛を再確認する。脚本は「白鳥の歌なんか聞えない」の桂千穂、監督は「色情姉妹」の曽根中生、撮影も同作の峰重義がそれぞれ担当。竹村忠夫、夏子夫婦は結婚して七年、忠夫の浮気も平気になるほどの倦怠期に入っていた。夏子の姉春子は、夫が海外出張をしていることを利用して夫の友人水野に体をゆるし、妹冬子は、まだ学生だが、ボーイフレンドの清と楽しんでいる。夏子はふとしたことから清と知り合った。清は冬子にない女らしさの溢れる夏子に夢中になってしまった。夏子はそんな清の熱い眼差に負け、ある夜その成熟した体で清を受けとめてやるのだった。数日後、買い物にでかけた夏子は水野と出会った。水野は以前から春子より夏子の体に魅せられていた。夏子は言葉巧みに誘う水野を拒否したが、結局拒みきれず、モーテルで抱かれ、彼の愛撫に陶酔の境をさまようのだった。一方忠夫は夏子が浮気をしているなどとはつゆ知らず、自分の浮気がバレぬように工作していたが、ある日、浮気の相手が家に乗り込んで来たためにすべてがバレてしまった。しかし、夏子にはのことがかえって、自分のしていることの慰めになった。そして、夫と自分の間に倦怠期がいつの間にか潜んでいることに気がついた。忠夫もやはり、夏子以外の女では満足しないことに気づき、夏子への愛に改めて目ざめるのだった。...