「海炭市叙景」「私の男」の鬼才・熊切和嘉監督が、オルタナティブロックバンド「THE BACK HORN」とタッグを組み、映画「光の音色 THE BACK HORN Film」を製作したことがわかった。同作は、今秋に全国で公開される。1998年の結成以来、「KYO-MEI(共鳴)」というキーワードを軸に活動し、独特の世界観で生と死、愛を見つめてきたTHE BACK HORN。全国ライブハウス、日本武道館、大型フェス、海外公演と多くのステージに立ち、常に進化している。ミュージックビデオを手がけた紀里谷和明監督の「CASSHERN」に楽曲「レクイエム」を提供したほか、黒沢清監督作「アカルイミライ」(「未来」)、「ZOO(2004)」(「奇跡」)、アニメ「機動戦士ガンダム00」(「罠」)など、映画をはじめとした映像作品とのコラボレーションを行ってきた。今回、バンドと同じ98年に大学卒業制作「鬼畜大宴会」でスクリーンデビューを飾った熊切監督が、脚本、編集も手がけ、新たな作品づくりに挑んだ。本作は、ロシア・ウラジオストックで撮影されたドラマパート、バンドのライブパートで構成。詳細な内容は明かされていないが、ステージ上で熱いパフォーマンスを繰り広げるメンバーをはじめ、無垢な笑顔を浮かべる少年、血にまみれたシャツを着た老人が写された場面写真が公開されており、熊切監督とバンドならではの骨太な作品になっていることが予感される。「光の音色 THE BACK HORN Film」は、今秋に全国で公開。