山口組の顧問弁護士だった山之内幸夫原作の同名ルポルタージュ映画化を映画化した任侠ドラマ。ヤクザに雇われた殺し屋が、抗争の中で見つけた愛を描く。監督は、『またまたあぶない刑事』の一倉治雄。昭和54年、神戸。高木は三宮のバーでチンピラと喧嘩しているところを、松岡組系新井組の若頭補佐・山川に拾われて舎弟となった。めきめき頭角を表わしていった高木だったが、山川が組の金を使い込み、同じく補佐の吉田に預けられることになった。やがて、吉田が組をつくり、高木は若頭となって河合という舎弟もできた。ある晩、高木はかって山川の舎弟だった頃に知り合った良子と再会。彼女も極道の妻だったが、夫を亡くして1人で息子の孝志を育てていた。良子には、松岡組系畑中組の小池がちょっかいを出していたが・・・。