来月定年を迎える清明は、十年前に最愛の妻・理恵子を亡くしてから息子の貞夫とその娘で女子大生の亜矢との三人暮らしをしていた。そんなある日、清明は孫ほど年の離れている部下の真里子から愛の告白をされた。帰路、心弾む清明の目に一軒のスナックが目に止まった。ママの冴子は理恵子に瓜二つだった。動揺しながらも親近感が湧き、真里子のことを話すと、冴子は年の差を気にする必要はない、次は結婚して欲しいと告白されるかもしれないと予言めいたことを言った。帰宅し寝付けずにいた清明は、つい冴子とのセックスを夢想した。すると亜矢が彼氏の涼介と愛しあう声が漏れ聞こえてきた。後日、清明は真里子の部屋に招かれ、結婚して欲しいと告げられた。清明は真里子の将来を考え、突き放して部屋を出た。冴子にそれを話すと、女心が分かっていないと一喝された…。