2013年冬季 NHK 日剧SP 仕事に疲れ果てて東京駅発の最終特快に乗った南和彦は、つい寝過ごしてしまい、見知らぬ田舎の駅で目覚めた。どこか泊まれる場所を探しに、駅前にいたタクシーに乗るが、運転手・斉藤を怒らせ、車から降ろされてしまう。一夜を明かそうと向かったファミリーレストランの駐車場では不良少年にからまれ、妻との思い出の品である腕時計を奪われてしまう。駐車場に倒れ込む南。そこに軽自動車が入ってきて危うくひかれそうになる。運転していたのは木村春菜。彼女は夫婦ゲンカの末、家を飛び出したという。南はどこかのビジネスホテルまで送ってもらうことを頼むが、車中では春菜の夫への愚痴ばかり聞かされる。夫の肩を持つ南は春菜と大ゲンカになるが、彼女の涙に「コミュニケーション不全の妻の寂しさ」を見出し、自分自身の妻への想いが募る。妻との思い出の腕時計を取り戻さねばいけない。不良少年を見つけ出し立ち向かうが相手にならない。そこを助けてくれたのがタクシー運転手の斉藤だった。 車内に南の忘れ物があり、渡そうと探していたという。忘れ物とは離婚調停の通知だった。不本意な転職、認めたくない自分の弱さなど、現実から逃げてばかりいて、妻と向き合わずに傷つけてばかりいた、と悟った 南は、離婚調停に向き合う決意をする。