16歳の誕生日、仲道美帆は母・治子と共にミュージカル「カーテン・コール」を見にきていた。感激した美帆は今まで習っていたクラシックバレエを辞め、1週間後「カーテン・コール」のオーディションを受けること決意する。毎年、美帆の誕生日には誰からかわからぬ花束のプレゼントが贈られてきていた。美帆はその花束の贈り主を「あしながおじさん」と名付け、誕生日を楽しみにしていた。オーディションのため日々ダンス練習に励む美帆だが、その練習中にシューズが壊れてしまう。美帆は家に置いてある赤いトウシューズを思い出し、家へ急ぎ立ち帰る。家へ着くなりその赤いトウシューズを履く美帆。すると、赤いトウシューズはすっぽりと美帆の足に収まる。美帆は捨て子だった。その美帆と共にあったのがその「赤いトウシューズ」だった。その捨て子だった美帆を拾い、育てたのが治子だった。帰宅した治子は美帆から、赤いトウシューズが履けたら「あしながおじさん」を探しに行くという約束を覚えている?と言われ困惑する。しかし、美帆の意思は固かった。ずっと小さい頃からの約束。そして、自分を捨てた両親に一度会ってみたいという彼女の願望だった。治子は戸惑いながらも美帆を「あしながおじさん」を探す旅へ送り出す。