今年で結成11年目のAKB48グループ。国内にAKB48(東京)、SKE48(愛知)、NMB48(大阪)、HKT48(福岡)、NGT48(新潟)、海外にJKT48(インドネシア)、SHN48(中国)を抱える世界最大のアイドルグループだ。さらにMNL48(フィリピン)始動も発表され、その勢いは留まることを知らない。その全メンバー400人の統括役、“総監督”を務めるのが23歳の横山由依だ。全体の指揮を取るのはもちろん、嫌われ役を買って出てメンバーを叱咤激励するのも重要な役目。個性豊かなメンバーと運営側との間に立って奮闘するその姿は会社で言うところの「中間管理職」のようでもある。これまで強烈なリーダーシップでメンバーを引っ張ってきた前任の高橋みなみと比べると、特に目立つ存在とも言えず、振り返ると学級委員長はおろか部活のキャプテンさえなったこともないという横山は「そこに立っているのが申し訳ない」と語る。ステージでは空回りするスピーチしかできない自分を恥じ、前任の高橋みなみと自分を無意識に比較しては苦しむ日々・・・「すべてを捨てて、海外に逃亡したいと思ったこともあった」と明かす。番組では、総監督として初めて挑んだ総選挙やライブ、握手会の舞台裏からインドネシアで現地JKT48とコラボレーションする様子。更には束の間の休日に地元京都の同級生とカラオケを楽しむ素顔にも密着する。23歳のアイドルが体現する「カリスマではないリーダーのあり方」とは…。総監督という新たなチャレンジをスタートさせたグループ屈指の努力家・横山の多忙な3カ月を追った。