章子と夫・功は、端からは幸せな円満の夫婦に見えているが、功が会社の重役で毎晩帰りが遅く、気づけばセックスレスになっていた。章子は淋しさに包まれていた。そんなある日、家に週刊誌の記者・小山が訪ねてくる。彼は1ヶ月月半ほど前に起きた強姦事件を追っていた。小山の発言で悪夢を呼び起こされる。1ヶ月前、家を訪問した押し売り販売員・森田によって章子は暴行されてしまった。功に離婚されることを恐れ、その事実を誰にも打ち明けていなかった。だが、犯人の供述によりマスコミが嗅ぎつけてしまったのだ。小山を追い返した功は、会社での立場を気にするあまり、章子に罵声を浴びせ、険悪状態のまま家を出た。その夜、帰って来ない功を思い、ベッドで悶々と自身の肉体をまさぐる章子。そこへ功から、1ヶ月ほど海外に出張すると電話が入る。その間ほとぼりを覚ますために、章子に別荘にでも行くよう告げた。その頃功は、彼の秘書・留美と一緒にいた。セックスレスになり始めた頃から功の愛人だった。久しぶりに実家を訪れた章子。工場を経営する父・和久から、功に融資を受ける保証人になって欲しいと以まれていたが、今はそん