ミュージシャン・さだまさしの自伝的小説を映画化した作品で、ふたりの母と息子、そして彼らを巡る家族の愛を描いたドラマ。監督は、『化粧師 KEWAISHI』の田中光敏。脚色は、『旅の途中で FARDA』の横田与志。櫻井雅彦は、長崎で過ごした少年時代、母・喜代子に買ってもらったバイオリンの練習に明け暮れた。自分を犠牲にしてまでも雅彦にバイオリンを続けさせた母は、やがて、東京の有名な先生のもとに通わせるため、雅彦を鎌倉にある自分の妹・節子の家に住まわせることにする。こうして、母と離れレッスンに励む雅彦は、母とは対照的に奔放な性格の叔母・節子に戸惑いながらも、彼女の息子・春人や近所に住む木下徳恵と仲良くなり楽しい少年時代を送る。10数年後、大学生になった雅彦は、バイオリンに挫折し、仲間と結成した学生バンドに情熱を傾けていたが・・・。