住まいも仕事もない、お気楽、お調子者、無責任男の源等(植木)は、街でひょんなことから長谷川(ハナ)と名乗る一人の男と出会う。 彼は、明暗楽器の営業部長で、会社は次期社長の座を巡り派閥争いの真っただ中。 調子よくそのことを聞き出した源は、絶好のチャンスと、王仁専務(犬塚)と幕田常務(人見)の間を渡り歩き、その得意の調子よさでまんまと入社に成功する。 営業に配属になった源だが、相も変わらずお気楽な働きっぷり。 借金回収係になるが、会社の経費を勝手に使いたい放題使い、それを元に回収したお金も自分名義の預金にし、さらに、そのお金を餌におなじ営業部の丸山英子(団)にプロポーズ。 おまけに、新婚旅行は、ちゃっかり団体観光に紛れ込み、飲めや歌えの大騒ぎ。 だが、妻の英子も英子。結婚しても食事は割り勘。どちらかといえば自分勝手。源に負けず調子のよさが目立つのだった。 そんな源は、ちょっとしたおせっかいで、同僚の中込(谷)と英子の同居人・石沢厚子(藤山)を結びつける。 さらに、中込の老母と同居がうまくいっていないと知るや、中込の老母の面倒を見ることを条件に、住まいを交換。源夫婦は中込家に住み始めるのだった。 次に源は、サックス吹きのゲーリー(ジェリー伊藤)をアメリカのメーカーの御曹司と偽り、王仁専務と幕田常務に売り込み、リベートを頂く作戦に。 だが、あっけなくゲーリーの化けの皮がはがされ、詐欺と横領でクビになる。 その後、明暗楽器の次期社長には、王仁専務でも幕田常務でもなく、北海物産から新社長がやってくることに。しかもその秘書がなんと。。。『ニッポン無責任時代』のヒットを受けて製作された作品。無責任男を演じる植木等のとぼけた演技が冴えわたる!