有給休暇で福井県の恐竜博物館を訪れた榊マリコ(沢口靖子)たち。そこで変人の古生物学者 ・剣持(矢島健一)と語り合ううち、付近の大菜村から人骨が発見されたことを知る。早速大菜村へ足を踏み入れるマリコたち。村長の白石(小野寺昭)をはじめとした村人たちはマリコたちの来訪を快く思っていない。古い因習にとらわれた村で、村人たちの監視の中、この古い白骨が他殺体であることをつきとめるマリコ。そしてその夜、新たな殺人が起こる。ナイフが胸に突き立てられた死体を見て村人たちは口々に騒ぐ。これは「竜神様のたたり」だ、と――大菜村には古くから伝わる「竜神伝承」があった。かつて竜を殺した村人たちが次々と謎の死を遂げたという内容なのだが、その村人たち4人の死にざまを唄ったわらべ唄が残されているのだ。「ひとつ目の贄(にえ)には金(こがね)の矢 刺して貫き息絶やせ」…そのおぞましい歌詞の通りに、金属製のナイフ、つまり金(こがね)の矢に刺された死体が見つかったことになる。やがてこの呪いのわらべ唄の通りに一人、また一人、人が殺されていく。いっぽうマリコ不在の京都市内では、簡易宿泊所で身元不明の男の死体が発見されていた。土門刑事(内藤剛志)らの調べが進むうち、この京都での事件と福井県大菜村の凄惨な連続殺人事件、そして古い白骨死体が奇妙なつながりを見せ始める。