筒井修一の仕事は離婚成立業、つまり浮気調査専門の探偵だ。お世辞にも儲かっているとはいえない。ある日、アパートの隣室で若い男女が争っていた。女の名前は百恵。百恵の部屋の鍵は壊れていた。その鍵を開けてやるのは容易いことだった。筒井は百恵にゴキブリ退治を頼まれ、部屋に入ると刑務所帰りの男が二人、彼らはなぜか百恵のことを小夜子と呼んでいた。筒井は妻の裕子に呼び出される。もはや夫婦とは言えない間のはずだが、裕子は離婚届を捨てたという。「愛してるもの」。夜、場末のバーで歌っている百恵がいた。その夜、鍵が開かなくなったとやってきた百恵は服を脱ぎシャワールームに消えた。オーストラリアに行きたいこと、その為に刑務所で歌っていること、百恵はオリジナルの歌を歌った。その夜、二人は結ばれた。依頼人の真弓を百恵のルームメイトにしようと尋ねると、そこには中年男がいた。男は百恵を小百合と呼んでいた。そして、真弓は百恵の下半身をまさぐっていた…。